ニジェール西部で銃撃戦、陸軍兵士34人死亡、14人負傷=軍政

戦闘はマリとブルキナファソとの国境付近で19日の午前9時頃に発生。8台の車両と200台を超えるバイクに乗った武装集団が陸軍の部隊を襲撃した。
西アフリカ・ニジェールの砂漠地帯(Jerome Delay/AP通信)

アフリカ西部・ニジェールの国境地帯で正体不明の武装集団が陸軍部隊を襲撃し、兵士34人が死亡、14人が負傷した。軍政が20日、明らかにした。

それによると、戦闘はマリとブルキナファソとの国境付近で19日の午前9時頃に発生。8台の車両と200台を超えるバイクに乗った武装集団が陸軍の部隊を襲撃した。

軍政は声明で、「テロリスト数十人を殺害し、残党を追撃するために陸と空からの作戦を継続している」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

ニジェールは23年7月のクーデターでバズム(Mohamed Bazoum)大統領を追放して以来、西側諸国と距離を置いている。

軍政は旧宗主国フランスに部隊撤退を命じ、24年5月には米国との軍事協定を打ち切ると一方的に発表。米軍は24年9月に撤退を終えた。

それ以来、軍政は国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織への対応に苦慮してきた。

ニジェール、マリ、ブルキナの軍政はサヘル諸国連合(AES)を形成してロシアに接近。マリ軍政はロシアの民間軍事会社ワグネルと契約を結び、一般市民を巻き込みながら過激派を掃討している。

ニジェール南部では先月初め、イスラム過激派とみられる武装集団が陸軍部隊を急襲し、兵士10人が死亡、7人が負傷した。

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