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マリの武装集団がTikTokインフルエンサーを公開処刑=報道

事件は世界遺産の砂漠都市トンブクトゥで発生したとされる。
マリ、首都バマコ、ロシアの民間軍事会社ワグネルの傭兵とみられる男たち(Getty Images)

アフリカ西部・マリの軍当局は10日、同国軍を支持する動画を投稿していたティックトック(TikTok)インフルエンサーが身元不明の武装集団に殺害されたと発表した。

事件は世界遺産の砂漠都市トンブクトゥで発生したとされる。

AP通信は地元当局者の話しとして、「著名な若いティックトックインフルエンサーは7日、武装兵たちに拉致され、翌日、トンブクトゥ市内の広場で公開処刑された」と伝えている。

この地域では国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力JNIM(Jama'at Nusrat al-Islam wal-Muslimin)が活動しており、テロ攻撃が相次いでいる。

犯行声明を出した組織は確認されていない。

トンブクトゥ市長によると、殺害されたのは14万人以上のフォロワーをもつ20代前半の男性。

X(旧ツイッター)で拡散した動画には武装した男たちがこの男性とみられる人物を取り囲み、銃を構える様子が映っていた。

マリの治安リスクは極めて高い。2012年以降、北部を中心に反政府勢力やイスラム過激派が活動を続けており、国家の統治能力が著しく低下している。

特に北部地域ではアルカイダ系組織「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(AQIM)」や「イスラム国(ISIS)」系勢力が拠点を築き、軍事政権や民間人を標的とした襲撃や誘拐が頻発している。

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