◎両国の代表団は昨年11月に終結したティグライ紛争や人道支援などについて協議する。
米国のブリンケン(Antony Blinken)国務長官が15日、エチオピアの首都アディスアベバを訪問し、副首相らと会談した。
ブリンケン氏は連邦政府だけでなく、北部ティグライ州を実行支配するティグレ人民解放戦線(TPLF)の代表とも会談する予定だ。
両国の代表団は昨年11月に終結したティグライ紛争や人道支援などについて協議する。
米国はこの紛争を受け、エチオピアに対する貿易優遇措置を一部停止している。
ブリンケン氏は会談の冒頭、「平和なエチオピアにこれたことを嬉しく思う」と語った。
米国務省によると、ブリンケン氏は人道支援団体や市民グループの関係者とも面会し、ティグライ州を含む北部地域の人道支援、食料安全保障、人権について話し合う予定だという。
またブリンケン氏はティグライ州でアフリカ連合(EU)の委員長とも会談するとしている。
エチオピア軍とTPLFの紛争は2020年11月に本格化し、民間人数万~最大60万人が死亡、数百万人が国内避難民となり、数万人が近隣諸国に逃れたと推定されている。
政府とTPLFは昨年11月に和平協定を結び、復興に向けた取り組みを進めている。
ブリンケン氏は16日にニジェールを訪問し、大統領や外相らと会談する予定。米国務長官がニジェールを訪問するのは初めて。