◎サウジアラビアを中心とするOPECは世界経済の後退で原油の供給量が需要を大きく上回り、価格がさらに下落するという懸念から、供給を絞っている。
アフリカ南東部・アンゴラは21日、石油輸出国機構(OPEC)から脱退すると発表した。
アンゴラの国営メディアは石油省報道官の声明を引用し、「OPECに残っても、得られるものはない」と伝えている。
アンゴラは2007年にOPECに加盟した。
アンゴラを含む一部のアフリカ諸国に対する石油割当量の引き下げをめぐっては、加盟国内で意見が対立。OPECはロシアを中心とするOPECプラスとともに、11月の会合を数日遅らせることになった。
OPECによると、アンゴラの生産量は月産111万バレルに引き下げられた。
サウジアラビアを中心とするOPECは世界経済の後退で原油の供給量が需要を大きく上回り、価格がさらに下落するという懸念から、供給を絞っている。
ここ数ヶ月の原油価格の下落は市民生活を後押ししている。ガソリンは安くなり、OPECに打撃を与えている。米国の価格は今年8%下落した。
イエメンのシーア派武装勢力フーシが紅海を航行する商船への攻撃を激化させた結果、原油の輸送に影響が出るのではないかという懸念が広がり、北海ブレント先物を押し上げている。