アンゴラ首都で燃料値上げに抗議するデモ、4人死亡、500人逮捕
政府は今月、ディーゼル燃料の価格を30%以上引き上げた。これにより、多くの市民が利用するミニバスやタクシーの料金も大幅に値上がりした。
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アフリカ南部・アンゴラの首都ルアンダでディーゼル燃料の値上げに抗議するデモが激化し、少なくとも4人が死亡、500人以上が逮捕された。警察が29日、明らかにした。
政府は今月、ディーゼル燃料の価格を30%以上引き上げた。これにより、多くの市民が利用するミニバスやタクシーの料金も大幅に値上がりした。
デモは28日から始まり、一部が暴徒化。略奪や放火に発展した。
警察によると、暴動、破壊行為、店舗の略奪に関連して、過去2日間で500人以上が逮捕されたという。
国家警察の報道官は29日の声明で、「一連の暴動により4人が死亡した」と述べた。死因は明らかにしていない。
野党を支持する人々は今月前半にも同様のデモを行っていた。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は警察が平和的なデモに武力を行使したと主張している。
アンゴラはナイジェリアに次ぐアフリカ第2位の原油生産国。2008年に日量200万バレルのピークに達した後、生産量が半減し、エネルギー企業を誘致して生産を安定化させるため、石油・ガス規制を大幅に見直した。
アンゴラの経済は今年初めの世界的な原油価格の急落で打撃を受けている。政府は年末までに約90億ドルの対外債務を返済する必要がある。