◎この抗議は6月末に与党の増税法案が国会で可決されたことで激化。デモ隊が国会議事堂に突入するなど、1カ月以上にわたって混乱が続いた。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは25日、アフリカ東部・ケニア政府に対し、今年6月に激化した抗議デモで数十人が殺害された経緯を調査するよう求めた。
それによると、数週間にわたる抗議デモの間に60人以上が殺害され、数十人が今も消息不明になっているという。
この抗議は6月末に与党の増税法案が国会で可決されたことで激化。デモ隊が国会議事堂に突入するなど、1カ月以上にわたって混乱が続いた。
当局の取り締まりによる数百人が逮捕された。
アムネスティは映像や目撃者、弁護士、医療専門家へのインタビューを含む文書とともに嘆願書を公表した。同団体は治安部隊がライフル、サブマシンガン、ショットガンを使用したと主張している。
首都ナイロビでは数日前、犠牲者の遺族が集会を開き、政府に対し、正義を追求するよう求めた。
国家警察の専門家委員会は現在、機動隊の取り締まりに問題がなかったか調査している。