ナイジェリア誘拐事件、女子生徒24人全員救出、大統領が発表
この事件は11月17日に発生。武装集団が学校に押し入り、女子生徒25人を拉致、教職員1人を殺害した。このうち生徒1人が逃げ出し、当局に保護されていた。
.jpg)
ナイジェリア北西部ケッビ州の高校に武装集団が押し入り、女子生徒が拉致された事件について、ティヌブ(Bola Tinubu)大統領は25日、生徒24人全員が救出されたと明らかにした。
この事件は11月17日に発生。武装集団が学校に押し入り、女子生徒25人を拉致、教職員1人を殺害した。このうち生徒1人が逃げ出し、当局に保護されていた。
ティヌブ氏は声明で全員が救出されたと述べたが、救出作戦の詳細は明らかにしなかった。
またティヌブ氏は「24人全員の安否が確認され、安堵している。今後は、さらなる誘拐事件を防ぐため、脆弱な地域への増派を最優先する」と述べた。
ナイジェリアでこのような誘拐事件は珍しくない。
中部ナイジャ州で21日、正体不明の武装集団がカトリック寄宿学校を襲撃し、生徒303人と教師12人を拉致した。当局はこのうち50人が自力で脱出し保護されたと報告している。
ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムやその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。
ボコ・ハラムは2009年に西欧の教育に反対し、過激なイスラム法を導入するための武装闘争を開始した。
ボコ・ハラムは2014年、ボルノ州チボクの学校を襲撃し、12歳~17歳の少女276人を誘拐した。その多くが今も行方不明のままである。この事件以降に誘拐された学生は確認できているだけで1500人近くに達している。
陸軍は昨年3月、正体不明の武装集団に拉致された学生130人以上を救出した。
