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アルカイダ系組織が治安部隊襲撃、兵士10人死亡 ニジェール

JNIMはマリとブルキナファソの国境に近い砂漠地帯の集落で19日に治安部隊を急襲した。
ニジェール、首都ニアメの通り(ロイター通信)

アフリカ西部・ニジェールで国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力「イスラム・ムスリムの支援団(JNIM)」が治安部隊を襲撃し、兵士少なくとも10人が死亡した。現地メディアが20日に報じた。

それによると、JNIMはマリとブルキナファソの国境に近い砂漠地帯の集落で19日に治安部隊を急襲したという。

ロイター通信は治安筋の話しとして、「軍の兵士10人を含む数十人が死亡したという情報がある」と伝えている。

軍事政権はコメントを出していない。

軍指導部は23年7月のクーデターでバズム(Mohamed Bazoum)大統領を追放。隣国のマリおよびブルキナと連携し、西側諸国との関係を断絶した。

軍政はその後、旧宗主国フランスに部隊撤退を命じ、24年5月には米国との軍事協定を打ち切ると一方的に発表。米軍は24年9月に撤退を終えた。

それ以来、軍政はアルカイダやイスラム国(ISIS)系組織への対応に苦慮してきた。

アルカイダは20日、サヘル地域のメディア部門が運営するウェブサイトに声明と写真を投稿。ニジェール軍を攻撃し、さらにマリとブルキナでも他の攻撃を行ったと主張した。

マリとブルキナの軍政もコメントを出していない。

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