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▽軍は17日、トゥアレグ族が管理する北部の町にある市場を空爆したという。
アフリカ西部・マリ、反政府勢力「アザワド解放民族運動(MNLA)」の戦闘員(Getty Images)

アフリカ西部・マリの軍事政権がトゥアレグ族が支配する地域を空爆し、少なくとも18人が死亡した。反政府勢力「アザワド解放民族運動(MNLA)」が18日、明らかにした。

軍は声明で、「テロリストの拠点を攻撃した」と述べた。

MNLAによると、軍は17日、トゥアレグ族が管理する北部の町にある市場を空爆したという。

MNLAは声明で軍政を非難。「野蛮な行為、明白な人権侵害である」と糾弾した。

軍はX(旧ツイッター)への投稿で、「テロリストの避難所を空爆し、戦闘員11人を殺害した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

MNLAはトゥアレグ族の若者で構成され、独自に策定した北部地域の平和・安全・開発のための恒久的戦略枠組み(CSP-PSD)に基づき、「アザワド」という独立国家の建設を目指している。

MNLAは先月、国軍とロシアの民間軍事会社ワグネルが民間人少なくとも24人を処刑したと明らかにしていた。

軍指導部は2020年のクーデターで政権を掌握。旧宗主国フランスとの関係を断ち、ロシアに急接近した。

軍政はその後、ワグネルと契約を結び、民間人を巻き込みながらイスラム過激派を掃討している。

しかし、サヘル地域で活動する国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織によるテロ攻撃は一向に収まらず、勢いを増しているように見える。

マリおよび隣国のブルキナファソとニジェールは10年以上にわたってアルカイダやISIS系組織と戦ってきた。3軍政はサヘル諸国連合(AES)を形成し、1月末に西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)から正式に脱退した。

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