アフリカ連合、ギニアビサウの加盟資格停止、軍事クーデター受け
ギニアビサウでは11月26日に軍事クーデターが発生。ホルタ・ウンタ・ナマン将軍が暫定大統領に就任し、任期を1年の移行期間と定めた。
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アフリカ連合(AU)は28日、ギニア・ビサウの加盟資格を停止すると発表した。
ギニアビサウでは11月26日に軍事クーデターが発生。ホルタ・ウンタ・ナマン(Horta Inta-A Na Man)将軍が暫定大統領に就任し、任期を1年の移行期間と定めた。
AUは声明で、「この決定は同連合の理事会によるもので、憲法に反する政権の変更に対してゼロ・トレランス(容赦しない)という原則に基づく措置であり、憲法秩序が回復されるまで解除されない」と説明した。
ギニア・ビサウはポルトガルから独立して50年以上経つが、その間に複数回のクーデターやクーデター未遂が繰り返されてきた。現在の人口は約220万人、経済的にも世界有数の貧困国のひとつだ。
さらに、南米からヨーロッパへの麻薬密輸の中継地としても知られており、こうした麻薬取引の存在が政治不安の一因と指摘されてきた。
今回のクーデターは11月23日に実施された大統領選と議会選挙の直後に起きた。選挙では現職のエンバロ(Umaro Sissoco Embalo)大統領と野党候補フェルナンド・ディアス(Fernando Dias)氏がそれぞれ勝利を主張し、結果発表をめぐる混乱があった。
結果発表はクーデターにより中止、軍が選挙プロセスの中断と政権掌握を宣言した。
指導部はナマン将軍を暫定政権の長に任命し、1年間の移行統治を行うと宣言。これにより選挙結果は事実上破棄され、政権は軍の直接管理下に置かれることになった。
このクーデターに対し、西アフリカ地域の地域機構であるECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)もギニア・ビサウを同様に除外すると発表。軍事介入を強く非難し、憲法秩序の即時回復と拘束された政治指導者の釈放を求めた。
AUもクーデターを糾弾。AUの定める基本法や民主主義・選挙・統治に関する憲章に反するものであり、法の支配や民主主義の根幹を揺るがす重大な事態だと指摘した。
エンバロ氏はクーデターを受け、セネガルに逃れた。
AUとECOWASは軍政に対し、選挙結果の再集計・公表、または新たな選挙の実施を含む「憲法秩序の回復」を強く求めており、今後国際的な圧力や制裁、外交的孤立を通じて事態の正常化を促す構えと見られる。
