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アフリカ連合サミット開幕、「高齢指導者グループ」に若者激怒

アフリカは世界で最も若い人口構成を持ち、15〜35歳の若者が4億人を超える一方、複数の国で長期政権が続くなど「政治の高齢化」が進行している。
2025年11月22日/南アフリカ、ヨハネスブルグで開催されたG20サミットの開幕日(AP通信)

アフリカ連合(AU)サミットが14日、エチオピアの首都アディスアベバで開幕した。人口約14億人の将来を協議する年次会議の開催を前に、特に若者の間で「高齢者の集団」との批判が強まっている。サミットのテーマは「水と衛生」で、気候変動や人道危機、外国からの援助削減への対応が焦点となっている。

アフリカは世界で最も若い人口構成を持ち、15〜35歳の若者が4億人を超える一方、複数の国で長期政権が続くなど「政治の高齢化」が進行している。この人口構造の矛盾がクーデターの多発や不満の高まりにつながっているとの指摘がある。若者らはソーシャルメディアなどで、AUを「市民より権力者中心の古い指導者の集団」と非難し、彼らの利益を優先していると訴えている。

専門家は、AUが国民に焦点を当てた政策を欠き、政府や現職リーダーを重視し過ぎていることが失望感を助長していると分析する。ある危機グループのアナリストは、若者の不満が「市民主導ではない連合」に対する失望から来ていると指摘した。

近年、アフリカ各地で実施された大統領選挙でも、野党候補が軽視される傾向が見られ、再選された現職支持に偏った態度が批判された。1月に行われたウガンダ大統領選では、インターネット遮断や野党弾圧が報じられたが、AU委員会は選挙実施を称賛する声明を発出し、若者の怒りを買った。その後の予備報告では、反対派指導者や支持者、メディア、民間団体に対するハラスメントや逮捕の報告が含まれていたとされた。

また、AUは決議の履行力が弱いことも課題となっている。ナイロビの大学教授は、加盟国の多くが会費を支払わず決議を完全に受け入れないため、機関としての実効性が低いと指摘する。

アフリカの国々では軍事クーデターや政治的混乱、経済的困難が続く。ナイジェリアの首都アブジャでは住民が、AUが指導者の責任を追及せず地域の安全と経済改善に積極的に関わらないと批判した。豊富な資源を抱えながらも、治安と経済問題が改善しない現状に不満を示し、「彼らは自分たちの利益のために存在している」と語った。

サミットではまた、米国をはじめとする国際パートナーとの関係強化や「新たな世界秩序」についても議論が予想される。AU委員会の議長は14日、スーダンやサヘル地域、コンゴ東部、ソマリアなどでの不安定な情勢が人々に重い代償を強いていると述べた。またパレスチナ問題に触れ、「パレスチナ々の“根絶”を止めるべきだ」と訴え、参加各国からの支持と連帯への期待も示した。

批判的な声は、AUが大陸内の最も差し迫った課題により重点を置き、指導者が期待に応えられなかった場合の責任を強化する改革を進めるべきだとの要求につながっている。

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