アフリカサッカー連盟がセネガルの優勝タイトルを剥奪、2026ネーションズカップ
問題となったのは1月にモロッコの首都ラバトで行われた決勝戦である。
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アフリカ・サッカー界で前例のない判定が下され、大きな波紋を広げている。アフリカサッカー連盟(CAF)は17日、2026アフリカネーションズカップ(AFCON)決勝の結果を覆し、当初優勝していたセネガルからタイトルを剥奪し、モロッコを新たな王者と認定した。
問題となったのは1月にモロッコの首都ラバトで行われた決勝戦である。試合は延長戦の末、セネガルが1―0で勝利・優勝を決めていた。しかし終盤、モロッコに与えられたPK判定を巡りセネガルの選手らが抗議し、約15分間ピッチを離れる事態が発生した。最終的に試合は再開され、PKは失敗に終わり、その後セネガルが得点して勝利した。
だがCAFの委員会は、この「試合放棄」にあたる行為を重大な規則違反と判断した。大会規定では、審判の許可なく試合を離れた場合、没収試合として0―3の敗戦とみなされる。これに基づき、セネガルの勝利は取り消され、モロッコの3―0勝利として記録が修正された。
この決定に対し、セネガル側は強く反発している。同国サッカー連盟は「法的根拠がない不当な判断」と批判し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴を表明した。政府関係者や選手からも怒りの声が上がり、アフリカサッカー界の統治や公平性に疑問を投げかける事態となっている。
一方のモロッコは、規則に基づく正当な決定だとしつつも、異例の形での優勝に複雑な受け止めも示している。今回の裁定により、モロッコは1976年以来となる優勝を手にしたが、その経緯は大きな論争を伴うものとなった。
今回の問題は、試合中の抗議行動と競技規則の適用をめぐる難しさを浮き彫りにした。審判の判定に対する抗議はサッカーでは珍しくないが、試合を中断する行為がどこまで許容されるかは明確でない部分もある。CAFが結果そのものを覆す判断に踏み切ったことで、競技運営の在り方や規則解釈の厳格さが改めて問われている。
AFCONという大陸最大の大会で起きた今回の騒動は、単なる一試合の結果変更にとどまらず、アフリカサッカー全体の信頼性に影響を及ぼしかねない。今後、CASの判断や各国の対応が、国際サッカー界にどのような前例を残すのかが注目される。
