◎今年1月から3月のアフリカ大陸のはしか患者は確認されているだけで前年同月比400%増の1万7000人に達した。
世界保健機関(WHO)は28日、アフリカで「はしか」が急増していると報告した。
WHOによると、今年1月から3月のアフリカ大陸のはしか患者は確認されているだけで前年同月比400%増の1万7000人に達したという。
WHOアフリカ担当は、コロナウイルスの大流行ではしかワクチンの予防接種が思うように進まず、患者が急増したという見方を示した。
アフリカ大陸ではポリオの流行も報告されている。
昨年ポリオの発生を報告した国は24カ国で、2020年の4倍となった。またWHOの統計によると、昨年黄熱病を報告した国は13カ国で、2020年の9カ国、2019年の3カ国から増加した。
WHOは声明の中で、「コロナだけでなく他の病にも注意を払う必要がある」と警告した。「これらはワクチンで予防できます。コロナだけでなく他の病も大陸の医療システムに負担をかける可能性があるため、速やかに対応する必要があります...」
アフリカ疾病予防管理センターによると、大陸のコロナウイルス累計患者は27日時点で約1140万人、累計死者は25万2000人。
コロナ患者は1月以降減少しつつあるが、WHOは28日、アフリカ大陸で最も多くの感染者を報告している南アフリカの陽性率が増加しつつあると報告した。
WHOは各国のコロナワクチン接種キャンペーンとその他の予防接種を拡大するための取り組みを支援している。
南アフリカのウィットウォータースランド大学のリース博士はSNSに、「他のワクチンもコロナワクチンと同じように展開することが重要であり、問題を棚上げすれば人々の暮らしに悪影響を及ぼす」と投稿している。「これらの予防できる病を放置すれば、貧しい人々の暮らしに悪影響を及ぼし、貧困を助長します...」