マリのロシア軍部隊、ワグネル撤退後も残留=報道
マリとその隣国ブルキナファソおよびニジェールは10年以上にわたって国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。
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アフリカ西部・マリ共和国で活動するロシアの民間軍事会社ワグネルが撤退した後も、ロシアのアフリカ軍部隊は同国にとどまる。現地メディアが6日に報じた。
ワグネルは軍事政権がフランス軍と国連軍を追い出して以来、約3年半マリに駐留していた。
マリとその隣国ブルキナファソおよびニジェールは10年以上にわたって国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。
3カ国は軍事クーデター後、旧宗主国フランスや米国との関係を断ち、サヘル諸国連合(AES)を形成してロシアに接近。マリ軍政はワグネルと契約を結び、一般市民を巻き込みながら過激派を掃討してきた。
しかし、3カ国では5月初めから基地や町で過激派による襲撃が相次ぎ、400人を超える兵士が殺害された。その中にはワグネルの傭兵も含まれている。
ロイター通信によると、ロシアのアフリカ軍部隊の70~80%がワグネルの傭兵で構成されている。
ワグネルはテレグラムへの投稿で、「マリでの任務が予定通り完了したため帰国する」と投稿した。
またワグネルは「マリ政府と連携し、イスラム勢力を追放し、その指揮官を殺害した」と強調した。
ワグネルは戦闘員がロシアに戻った後、何をするかは言及しなかった。
ロシアのアフリカ軍部隊はテレグラムへの投稿で、「ワグネルの撤退は何の変化をもたらさない」とし、マリに駐留し続けることを確認した。