◎南アはアフリカ大陸で最も工業化された国のひとつだが、老朽化した鉄道と港湾が外国企業の投資を妨げ、輸出市場の効率を低下させている。
南アフリカの旅客列車(Getty Images)

アフリカ開発銀行(ADB)は18日、南アフリカの国営物流会社トランスネットへの10億ドル(約1570億円)の融資を承認したと明らかにした。

それによると、ローンの支払い期間は25年。中央政府が全額保証する。

ADBは声明で、「この融資は南アの鉄道、港湾インフラを改修・改善する80億ドル規模の投資計画の一部である」と述べた。

南アはアフリカ大陸で最も工業化された国のひとつだが、老朽化した鉄道と港湾が外国企業の投資を妨げ、輸出市場の効率を低下させている。

地元メディアによると、トランスネットは汚職や不始末が問題視されている国営企業のひとつである。

トランスネットは声明でADBの融資を歓迎。「これは鉄道網の安定化と改善、そしてより広範な南ア経済への貢献を目的とするトランスネットの設備投資計画に大きく貢献する 」と述べた。

2期目をスタートさせたラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領の最優先課題は経済の停滞を打破し、高止まりしている失業率を下げることだ。

同国の失業率は30%台で高止まりし、個人消費は伸び悩み、インフレも加速。国営電力会社による計画停電が常態化するなど、数多くの問題を抱えている。

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