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ケニア航空労組がストライキ、首都の国際空港で遅延相次ぐ

ジョモ・ケニヤッタ国際空港の組合員は16日、ストを開始し、出発便・到着便の遅延や運航調整が相次いだ。
2026年2月16日/ケニア、首都ナイロビの国際空港入り口付近(AP通信)

ケニア・ナイロビの国際空港で組合員によるストライキが行われ、旅客機の発着が大幅に遅延し、多くの利用客が立ち往生している。ジョモ・ケニヤッタ国際空港の組合員は16日、ストを開始し、出発便・到着便の遅延や運航調整が相次いだ。多数の乗客が空港内外で足止めされるなど、国際的な交通ハブで混乱が広がっている。

ストの中心となっているのは航空労働組合(Kenya Aviation Workers Union)に属する空港労働者で、賃上げや労働条件の改善、福利厚生の充実などを求める要求が満たされなかったことが発端だ。労組は先週、当局に対し7日間のスト通告を提出していたが、実施を阻止するため当局は裁判所に働きかけたものの、裁判所命令が労組側に届けられなかったためストが決行されたと報じられている。

このストにより、主要航空会社であるケニア航空(Kenya Airways)は乗客に対し、出発前にフライトの運航状況を必ず確認するよう呼びかけた。同社は発着の遅延が空港の航空管制業務の混乱によって生じているとし、スケジュール調整を実施する必要があると表明している。また、タンザニアの航空会社など他の航空各社にも遅延が生じ、地域路線や国際線への波及は避けられない状況だ。

空港内では、数時間以上待たされる乗客の姿が各所で見られた。あるカナダ人は待機中にビザ(査証)の期限が切れてしまい、係官から「特別措置の書類」を受け取ったものの、新たな出発時刻は不明であると嘆いた。複数の家族連れもターミナル内外で長時間にわたり身動きが取れず、疲労や不安の声が上がっている。

ケニア空港公社(Kenya Airports Authority)は混乱を最小限に抑えるため、非常対策を発動したと説明し、相談に応じる姿勢を強調している。当局は労組と交渉を続け、解決に向けて協議を重ねる考えを示しているが、現時点でスト終結の見通しは立っていないという。

ジョモ・ケニヤッタ国際空港は東アフリカ地域で最も重要な航空ハブの一つであり、アフリカ内外の多くの航空会社が乗り入れている。このため、遅延や運航混乱はケニア国内にとどまらず、国際的な旅客・貨物輸送にも影響を与える可能性がある。観光やビジネス客の移動、貨物輸送などに支障が出ることで、経済面への打撃も懸念される。

ケニアでは労組によるストが時折発生し、航空労働者のストも過去に混乱をもたらした例があるが、今回のような大規模な影響を伴うものは稀である。交渉の進展次第では、今後数日間混乱が続く可能性がある。

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