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ジンバブエ前大統領の息子、殺人未遂罪で逮捕=南ア警察

逮捕されたのはムガベ氏と2番目の妻の間に生まれたベラーミン・チャトゥンガ・ムガベ(Bellarmine Chatunga Mugabe、29歳)容疑者。
2019年9月13日/ジンバブエ、首都ハラレ、故ムガベ前大統領の息子(中央)と政府関係者(AP通信)

ジンバブエの独裁者である故ムガベ(Robert Mugabe)前大統領の息子が、南アフリカの自宅で発生した銃撃事件を受けて逮捕された。地元メディアが19日に報じた。

それによると、逮捕されたのはムガベ氏と2番目の妻の間に生まれたベラーミン・チャトゥンガ・ムガベ(Bellarmine Chatunga Mugabe、29歳)容疑者。警察は19日、ヨハネスブルグ北部の高級住宅地で発生した銃撃事件について、容疑者を含む2人を任意同行後に逮捕し、殺人未遂容疑で捜査を進めていると発表した。容疑者の氏名について警察は起訴前に公開しない方針としているが、複数の報道機関がムガベ容疑者と伝えている。

事件は19日午後、ムガベ容疑者が住むとみられるヨハネスブルグの邸宅で発生した。警察によると、居住者と従業員との間で何らかの“もみ合い”があり、その際に従業員が銃で撃たれ重篤な状態になったという。撃たれた人物は邸宅で庭師として働いていた男性とされ、病院に搬送された後も意識不明の重体と報じられている。

南ア警察の広報担当は声明で、「逮捕された2人は警察の到着後も協力的でなく、銃の所在も明かしていない」と述べ、事件発生の経緯や動機については「現時点で不明」と説明した。また、警察は現場で薬莢を発見したものの、使用された銃そのものはまだ押収していないとして、捜査を継続している。

容疑者の弁護については、ザンビアを拠点とする弁護士が対応する予定。現地では被害者の弁護団が声明を出し、ムガベ容疑者の拘束と今後の法的対応に言及した。

故ムガベ氏は1980年から2017年までジンバブエの指導者を務め、長期政権を築いた後に軍事クーデターで失脚した人物である。ムガベ一家は過去にも複数の法的・社会的トラブルを抱えてきた。ムガベ容疑者の兄は2025年にマリファナ所持で罰金刑を受けたほか、母親も過去に暴行事件で非難を浴びたことがある。

事件現場の高級住宅地では、地元住民の間で驚きと憶測が広がっており、警察は安全確保と証拠収集を並行して進めている。関係当局は今後、起訴に向けた捜査の進展や裁判所での手続きについても発表する予定である。

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