ナイジェリア集落襲撃、死者9人に、100人超行方不明
武装した男たちが住民を殺害した後、複数の家屋に火を放ち、家畜を略奪し、女性や子供を連れ去った。
.jpg)
アフリカ西部・ナイジェリア北西部ザムファラ州で身元不明の武装集団が集落を襲撃した事件について、地元当局は19日、これまでに9人の死亡が確認され、女性や子供を含む100人以上が行方不明になっていると明らかにした。
事件は同州郊外の集落で18日の午前10時40分頃に発生。武装した男たちが住民を殺害した後、複数の家屋に火を放ち、家畜を略奪し、女性や子供を連れ去ったという。
ザムファラ州は同国で最も危険な州のひとつ。地元で「バンディッド」と呼ばれる盗賊団は過去数年で数千人を誘拐、数百人を殺害したとされる。
ロイター通信は州当局者の話しとして、「盗賊たちは住民少なくとも9人をナタや斧で殺害し、女性や子供を含む100人以上を拉致した」と伝えている。
AFP通信は少なくとも15人の子供が行方不明になっていると報じた。
中央政府、州政府、陸軍、警察はコメントを出していない。
ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムやその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。
ボコ・ハラムは2009年に西欧の教育に反対し、過激なイスラム法を導入するための武装闘争を開始した。
中部プラトー州では16日、身元不明の武装集団が集落を襲撃し、少なくとも20人を殺害した。