◎移民たちは狭い部屋に押し込まれ、監禁されていた。
南アフリカ警察がヨハネスブルグの物件で意に反して拘束されていたエチオピア移民90人を救出した。警察が5日、明らかにした。
それによると、警察は匿名の情報提供を受け、ヨハネスブルグ郊外の住宅を捜索し、移民たちを保護。誘拐と人身売買の疑いが2人を逮捕したという。
移民たちは狭い部屋に押し込まれ、監禁されていた。
警察によると、移民たちは市内の病院に搬送され、手当てを受けているという。
容疑者2人の身元と認否は明らかにされていない。
国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)は南アへの移住を目指すエチオピア移民が人身売買組織の標的になっているとして、懸念を表明している。
移民は1人あたり数千ドルで取引され、奴隷のような扱いを受けたり、臓器目的で殺害されることもある。
2020年には少なくとも64人のエチオピア移民がモザンビークの貨物コンテナ内で死亡しているのが発見された。
22年にはエチオピア移民30人の遺体がマラウイの集団墓地が見つかった。同年、27人のエチオピア人男性の遺体がザンビアで遺棄されているのが発見された。