◎ナイジャ州の電力インフラをパトロールする約80人の部隊がボコ・ハラムの待ち伏せ攻撃を受け、銃撃戦になった。
アフリカ西部・ナイジェリア中部ナイジャ州でイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」が陸軍の部隊に待ち伏せ攻撃を仕掛け、少なくとも50人が死亡、陸軍兵士7人が行方不明になっている。陸軍が20日、明らかにした。
それによると、戦闘は19日遅くに発生。ナイジャ州の電力インフラをパトロールする約80人の部隊がボコ・ハラムの待ち伏せ攻撃を受け、銃撃戦になったという。
陸軍報道官は声明で、「この銃撃戦により、ボコ・ハラムの戦闘員少なくとも50人が死亡、陸軍兵士7人が行方不明になっている」と明らかにした。
ボコ・ハラムは西アフリカ最大のイスラム過激派。ナイジェリア政府と戦争状態にあり、15年以上にわたる戦いにより数万人が死亡、200万人以上が住居を失ったと推定されている。
ボコ・ハラムの反乱はカメルーン、ニジェール、チャドを含む西アフリカの広い範囲に拡大している。
ナイジェリア国営送配電会社によると、ボコ・ハラムは先月にも北部地域でインフラに損害を与え、7日以上停電が続いたという。
ボコ・ハラムは主に北東部で活動しているが、政府によると、イスラム教徒の多いナイジャ州にも拠点が複数存在するという。
ボコ・ハラムとみられる武装集団は9月、北東部の市場や教会、民家を襲撃し、少なくとも100人の市民を殺害した。