リビア沖で移民船2隻沈没、少なくとも60人行方不明=国連IOM
リビアは2011年の革命以来、欧州への亡命を希望するアフリカ・中東・アジアの亡命希望者の中継地になっている。
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国連の専門機関である国際移住機関(IOM)は17日、アフリカ北部・リビアの沖合で移民を乗せた2隻の船が沈没し、少なくとも60人が行方不明になっていると明らかにした。
それによると、事故は週末に発生したとみられる。
リビア政府はコメントを出しておらず、沿岸警備隊が行方不明者を捜索しているかも分からない。
IOMはフェイスブックへの投稿で、「この2隻には少なくとも60人の移民が乗っていたとみられる」と述べた。
リビアは2011年の革命以来、欧州への亡命を希望するアフリカ・中東・アジアの亡命希望者の中継地になっている。
同国で活動する人身売買組織は不安定な情勢を利用して利益を上げているとみられ、エジプト、アルジェリア、スーダンなど、少なくとも6カ国から移民を北部の海岸に移送。ゴムボートや木造船に乗せ、地中海に送り出している。
IOMによると、2014年以降、地中海ルートで約2万5000人の移民が死亡または行方不明になり、24年は約1700人、今年は5月中旬時点で400人近くが死亡したという。