コートジボワールの刑務所で暴動、受刑者5人死亡、29人負傷

事件は第2の都市ブアケの刑務所で3日に発生。持ち物検査が行われた際、一部の受刑者が刑務官を攻撃し、大乱闘になった。
アフリカ西部・コートジボワールの刑務所(Getty Images)

アフリカ西部・コートジボワールの刑務所で暴動が発生し、5人の受刑者が死亡した。当局が4日、明らかにした。

それによると、事件は第2の都市ブアケの刑務所で3日に発生。持ち物検査が行われた際、一部の受刑者が刑務官を攻撃し、大乱闘になったという。

この結果、5人の受刑者が死亡、6人の刑務官と23人の受刑者が負傷した。

当局によると、治安部隊が建物に突入。こん棒やマチェーテ、その他鈍器で武装した受刑者の攻撃に応戦したという。

当局は声明で、「治安部隊は警告射撃を行い、武器を捨てるよう命じたが、受刑者たちは止まらなかった」と述べた。

捜索の結果、刑務官は違法薬物、携帯電話、手榴弾などを押収した。

国連と人権団体はコートジボワールの刑務所の環境について、長年批判してきた。

国連の「人権条約に基づく拷問禁止委員会」は昨年、コートジボワールの刑務所が超過密状態にあると懸念を表明。衛生状態の悪さや食料・飲料水の質の悪さを批判した。

また同委員会は刑務所内で暴力が蔓延していることにも刻な懸念を表明した。

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