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過激派が軍部隊に待ち伏せ攻撃、兵士4人死亡 ナイジェリア

事件は州郊外の道路で9日深夜に発生。イスラム過激派とみられる武装兵がロケット弾、ドローン、即席爆発装置(IED)を用いて軍の車列を急襲した。
アフリカ西部・ナイジェリア、北東部ボルノ州郊外、陸軍のパトロール部隊(Getty Images)

ナイジェリア北東部ボルノ州で身元不明の過激派が陸軍部隊に攻撃を仕掛け、兵士4人が死亡、5人が負傷した。軍当局が10日、明らかにした。

それによると、事件は州郊外の道路で9日深夜に発生。イスラム過激派とみられる武装兵がロケット弾、ドローン、即席爆発装置(IED)を用いて軍の車列を急襲したという。

軍は声明で、増援部隊がテロリスト撃退のために派遣され、激しい銃撃戦を制したと述べた。

また軍はこの戦闘で4人が死亡、5人が負傷し、病院に搬送されたと明らかにした。

過激派側の死傷者には言及していない。

ロイター通信は当局者の話しとして、「反乱勢力は軍の主要補給路沿いに複数のIEDを設置し、一時的に通行を妨害したが、銃撃戦の末、無力化された」と伝えている。

それによると、軍部隊はその後、このルートに設置されたIEDを処理したという。

ボルノ州は過去16年間、西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」やその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」の反乱の拠点となってきた。

ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。

中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。

ボコ・ハラムは2009年に西欧の教育に反対し、過激なイスラム法を導入するための武装闘争を開始した。

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