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ケニア野党党首の支持者と警察が衝突、4人死亡、故オディンガ議員

オディンガ氏は15日、訪問先のインドで心臓発作を起こし、亡くなった。
2025年10月16日/ケニア、首都ナイロビ、故オディンガ議員を追悼するために集まった人々(ロイター通信)

ケニアの野党党首である故オディンガ(Rila Odinga、80歳)議員の遺体が安置されている首都ナイロビのスタジアムで16日、乱闘が発生し、支持者と警察が衝突した、

現地メディアによると、治安部隊が暴徒を追い払うために実弾と催涙ガスを使用し、少なくとも4人が死亡したという。

オディンガ氏は15日、訪問先のインドで心臓発作を起こし、亡くなった。

ロイター通信によると、オディンガ氏の棺はナイロビ中心部のスタジアムに運び込まれたという。

現場には早朝から数千人の支持者が集まり、一部がスタジアムのゲートを破壊したことで大混乱に陥った。

ロイターは情報筋の話しとして、「少なくとも2人が射殺され、数十人が負傷。その後、死者数は4人に増加した」と報じた。

治安部隊はスタジアムに押し入った暴徒を追い払うために催涙ガスを使用。鎮圧に成功した。

同日早朝には、数千人の支持者がナイロビ国際空港の滑走路に乱入。ルト(William Ruto)大統領ら政府高官が避難を余儀なくされた。現地メディアによると、この影響で式典も中止になったという。

ルト氏は15日、国を挙げて喪に服すと宣言し、公共機関に半旗を掲げるよう指示。オディンガ氏の死を「計り知れない損失」と表現した。

オディンガ氏は最近、ルト氏と政治協定を締結。これにより野党が政府の政策決定に関与し、党員が閣僚に任命されることになっていた。

オディンガ氏は30年間にわたり5度大統領選に立候補。時には十分な支持を得て、多くの人が勝利の可能性を信じるほどだった。

2022年の選挙ではルト氏に僅差で敗れた。ルト氏の得票率は50.5%、オディンガ氏は48.5%であった。

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