▽ナイジェリア北部でこのような誘拐事件は珍しくなく、西アフリカ最大のイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む複数の武装集団が多くの市民を誘拐・殺害している。
ナイジェリア北西部ザムファラ州で女性や子供を含む少なくとも46人が武装集団に誘拐された。地元当局が7日、明らかにした。
それによると、事件は同州郊外の集落で5日深夜に発生。バイクに乗った数十人の武装兵が集落に押し入り、銃を乱射し、いくつかの家屋に火を放ったという。
ロイター通信は集落の関係者の話しとして、「盗賊団が女性や子供など、46人を誘拐した」と伝えている。
州警察と政府はコメントを出していない。地元テレビ局によると、犯行声明を出した組織は確認されていないという。
ナイジェリア北部でこのような誘拐事件は珍しくなく、西アフリカ最大のイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む複数の武装集団が多くの市民を誘拐・殺害している。
これらの武装集団は身代金目的で学生、村人、旅行者を誘拐する。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで数万人が死亡、200万人以上が住居を失ったと推定されている。
ボコ・ハラムは2014年、北東部ボルノ州チボクの学校を襲撃し、12歳~17歳の少女276人を誘拐した。その多くが今も行方不明のままである。この事件以降に誘拐された学生は確認できているだけで1500人近くに達した。