武装集団が集落襲撃、42人殺害 ナイジェリア中部
ナイジェリアの北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。
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ナイジェリア中部ベヌエ州で正体不明の武装集団が郊外の集落を襲撃し、少なくとも42人が殺害された。地元当局が27日、明らかにした。
それによると、事件は24日と25日に発生した。
遊牧民とみられる男たちは24日、隣のプラトー州に近い郊外の集落に押し入り、住民少なくとも10人を殺害、家畜を略奪し、複数の家屋に火を放った。
その翌日には別の集落が攻撃を受け、少なくとも32人が死亡したと伝えられている。
陸軍と警察はコメントを出していない。
ナイジェリアの北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。
ベヌエ州では先月中旬にも正体不明の武装集団が郊外の集落を襲撃し、少なくとも56人が死亡。その数日前には別の集落が攻撃を受け、11人が殺害され、隣のプラトー州でもイスラム過激派とみられる武装兵が50人以上を処刑していた。
ベヌエ州は同国中部に位置し、イスラム教徒が多い北部とキリスト教徒が多い南部が交わる地域である。
この地域は土地利用をめぐる紛争に直面しており、家畜の放牧地を求める遊牧民と耕地を必要とする農民との間で度々衝突が起きている。
犯行声明を出した組織は確認されていない。今回の事件を含む最近の襲撃事件で逮捕者が出たかどうかも不明である。
政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。