ナイジェリア北西部の河川でボート転覆、40人超行方不明
ナイジェリアでこのような事故は珍しくなく、農産物などを市場に運ぶ人が巻き込まれることが多い。ボートを使う地域は道路が整備されていない。
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アフリカ西部・ナイジェリアの北西部ソコト州で50~60人を乗せたボートが転覆し、40人以上が行方不明になっている。国家緊急事態管理庁(NEMA)が17日、明らかにした。
それによると、事故は同州郊外の河川で発生。近くの食品市場に向かっていたボートがひっくり返ったという。
NEMAの長官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「10人が救助され、地元当局が行方不明者を捜索している」と書いた。
地元当局も声明を出し、陸軍と警察が対応に当たっていると明らかにした。
ナイジェリアでこのような事故は珍しくなく、農産物などを市場に運ぶ人が巻き込まれることが多い。ボートを使う地域は道路が整備されていない。
中部ナイジャ州では先月末、河川で約100人の乗客を乗せたボートが転覆し、13人が死亡、数十人が行方不明のままである。
ナイジャ州の河川で24年11月に発生したボートの転覆事故では女性や子供を中心に100人以上が行方不明になった。
中部コギ州の河川で24年11月に発生したボートの転覆事故では少なくとも8人が死亡、200人以上が行方不明のままである。
ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムやその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。
これらの地域で転覆事故が発生した場合、捜索・救助活動が行われないことも珍しくない。