▽軍事政権とRSFは23年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
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アフリカ北東部・スーダンの準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の犯行とみられる攻撃で少なくとも33人が死亡した。地元当局が10日、明らかにした。
それによると、北ダルフール州エルファーシル近郊の刑務所が10日未明に空爆を受け、少なくとも19人が死亡したという。
その数時間前、エルファーシルの住宅地で大きな爆発があり、女性や子供を含む14人が死亡した。
RSFはコメントを出していない。
軍事政権とRSFは23年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
この内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の半数以上にあたる約2500万人が飢餓に直面し、数万人が死亡、1400万人以上が避難を余儀なくされ、うち約500万人が周辺国に逃れたと推定されている。
激戦が続くダルフール地方では複数の地域で餓死者が出ているという情報もある。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。
国連は23年4月~24年6月の間にハルツームだけで2万6000人以上が死亡。さらに数千人が病気や栄養失調などで死亡したと推定している。
正確な死傷者は明らかになっていないが、昨年公表されたデータによると、開戦から14か月間でハルツームだけで6万1000人が死亡した可能性がある。
RSFは過去数か月間、北ダルフール州エルファーシルへの攻撃を続けてきた。
RSFは今週、軍政が拠点を置く紅海沿岸の都市ポートスーダンを6日連続で空爆。空港や港を含むインフラに損害を与えた。
AFP通信は10日、医療関係者の話しとして、「北コルドファン州の州都エル・オベイドの刑務所への空爆で45人が負傷した」と報じた。
軍政は2月にエル・オベイドをRSFから奪還したと発表していた。
AFPによると、RSFのドローンはエル・オベイドの刑務所に爆弾を落としたという。