コンゴ北西部でボート沈没、30人死亡、行方不明者多数

コンゴでこのような事故は珍しくなく、アクセスの問題で陸軍や警察による救助活動が行われないこともある。
コンゴ民主共和国、タンガニーカ湖の船着き場近く(Getty-Images)

コンゴ民主共和国・北西部の赤道州の湖でボートが沈没し、少なくとも30人が死亡した。地元メディアが12日に報じた。

それによると、地元の漁師やボランティアが行方不明者を捜索しているという。

地元ラジオ局は目撃者の話しとして、「事故はトゥンバ湖の船着き場から数キロの地点で11日夜に発生したとみられ、大勢が行方不明になっているようだ」と報じた。

コンゴでこのような事故は珍しくなく、アクセスの問題で陸軍や警察による救助活動が行われないこともある。特に武装勢力が支配する地域では事故や自然災害が発生しても救助活動はほとんど行われない。

赤道州のコンゴ川では今年4月、フェリーが炎上・転覆し、少なくとも148人が死亡した。このフェリーには約500人が乗っていたとみられ、約100人が自力で岸に泳ぎ着いた。

赤道州の別の河川で24年12月に発生したフェリー転覆事故では少なくとも38人が死亡、100人以上が行方不明のままである。

24年10月には南キブ州のキブ湖でフェリーが沈没、少なくとも78人が死亡、100人以上が行方不明になった。このフェリーには278人が乗っていたとされるが、正確な数は分からずじまいである。

ボートはコンゴに欠かせない交通手段のひとつであり、特に道路インフラが脆弱、あるいは存在しない遠隔地で重宝されている。

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