◎ナイジェリア北部で誘拐は珍しくなく、イスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む複数の武装集団が多くの市民を誘拐・殺害している。
ナイジェリア北西部カドゥナ州の学校で正体不明の武装集団に誘拐された学生287人のうち少なくとも137人が解放された。中央政府が24日、明らかにした。
ナイジェリア北部で誘拐は珍しくなく、イスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む複数の武装集団が多くの市民を誘拐・殺害している。
これらの武装集団は身代金目的で学生、村人、旅行者を誘拐する。
武装集団は7日朝にカドゥナ州郊外の公立学校を急襲。通学中の生徒を含む少なくとも287人を誘拐した。
地元メディアによると、武装集団は治安当局が到着する前に森の中に姿を消したという。
誘拐された287人のうち少なくとも100人が12歳以下であった。
ボコ・ハラムは2014年、ボルノ州チボクの学校を襲撃し、12歳~17歳の少女276人を誘拐した。その多くが今も行方不明のままである。この事件以降に誘拐された学生は確認できているだけで1400人に達した。
陸軍の報道官は声明で、「137人は学校から200キロ以上離れたザムファラ州で救出された」と述べたが、武装集団の正体や身代金を支払ったかどうかなどは明らかにしなかった。
北西部ソコト州政府も23日、2週間前に誘拐された小学生17人を救出したと発表していた。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。