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▽タロン大統領の友人とされる実業家の男と元閣僚の男は昨年9月、クーデターを企てたとして逮捕された。
ベナン、首都ポルトノボ(Getty Images/AFP通信)

アフリカ西部・ベナンでクーデターを企てたとして、タロン(Patrice Talon)大統領に近い2人が懲役20年の実刑判決を受けた。現地メディアが30日に報じた。

タロン氏の友人とされる実業家の男と元閣僚の男は昨年9月、クーデターを企てたとして逮捕された。

検察は2人を「国家反逆罪」などで起訴。コトヌーの裁判所が判決を言い渡した。

2人はクーデターを実行するために大統領警護隊に賄賂を渡したとされる。

それによると、2人は大統領警護責任者に6つの袋に入った金を渡したという。

責任者は袋を受け取ったうえで関係機関に報告したとしている。

現地メディアによると、大統領警護責任者は証人として出廷し、2人が24年9月にクーデターを実行するために接触してきたと証言した。

2人のうち1人は26年の大統領選挙に立候補する意向を示していたとされる。

警察はこのクーデター未遂に関与したとして、3人目の男を指名手配し、行方を追っている。

ベナンはアフリカで最も安定した民主主義国家のひとつだが、タロン氏は2016年の就任以来、司法制度を利用して政敵を攻撃したり、2021年には選挙規則を変更したことで非難されている。

タロン氏は昨年、26年の大統領選に立候補するつもりはないと言明した。同国の憲法は大統領の3選を禁じている。

アフリカ西部のベナン、トーゴ、ガーナは近年、軍事政権の支配下に置かれるマリ、ブルキナファソ、ニジェール周辺で勢力を拡大するイスラム過激派の攻撃に直面している。

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