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武装集団が高校襲撃、女子生徒25人誘拐、1人死亡 ナイジェリア

事件はケッビ州近郊の寄宿学校で午前4時頃に発生。女子生徒らは寮から拉致された。
2016年10月19日/ナイジェリア、北東部ボルノ州、イスラム過激派組織ボコ・ハラムに拉致され、その後解放された女性たち(Getty Images/AFP通信)

ナイジェリア北西部ケッビ州の高校に武装集団が押し入り、女子生徒25人を拉致した。警察が17日、明らかにした。

それによると、この襲撃で教職員1人が死亡、別の1人が負傷したという。

犯行声明を出した組織は確認されていない。

事件はケッビ州近郊の寄宿学校で午前4時頃に発生。女子生徒らは寮から拉致された。

AP通信は当局者の話しとして、「テロリストたちは高性能な武器を持ち、警備員を圧倒し、寮に押し入って女子生徒たちをどこかに連れ去った」と伝えている。

地元メディアによると、陸軍と地元警察が武装集団を追跡しているという。

ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムやその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。

ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。

中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。

ボコ・ハラムは2009年に西欧の教育に反対し、過激なイスラム法を導入するための武装闘争を開始した。

ボコ・ハラムは2014年、ボルノ州チボクの学校を襲撃し、12歳~17歳の少女276人を誘拐した。その多くが今も行方不明のままである。この事件以降に誘拐された学生は確認できているだけで1500人近くに達している。

陸軍は昨年3月、正体不明の武装集団に拉致された学生130人以上を救出した。

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