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ナイジェリア北部の河川でボート転覆、25人死亡、14人行方不明

乗客らは市場へ向かうか、漁業や農作業の帰路にあったとみられており、事故当時船には計52人が乗っていたという。13人が救助され病院で治療を受けている。
ナイジェリアの湖(Getty Images)

ナイジェリア北東部ヨベ州のヨベ川で1月3日夜、船が転覆し、少なくとも25人が死亡し、14人が行方不明になっている。地元当局が4日、明らかにした。乗客らは市場へ向かうか、漁業や農作業の帰路にあったとみられており、事故当時船には計52人が乗っていたという。13人が救助され病院で治療を受けている。

事故は午後7時48分頃に発生したとされ、隣の州からヨベ州の町へ向かっていた途中で転覆した。ヨベ州当局は声明で、乗客の大半が農民や商人、漁師など日常的な用事で移動していた一般市民だと説明した。

救助活動は地元の治安機関や緊急対応チーム、ボランティアらによって行われ、行方不明者の捜索が進められている。ヨベ州知事はこの事故を受け、亡くなった人々と遺族に哀悼の意を表するとともに、救助された負傷者に対する医療・物流支援の迅速な提供を指示した。

ヨベ州を含むナイジェリア北部では道路インフラが整っていない地域が多く、川や湖による移動が生活や経済活動に欠かせない。しかし、安全基準が十分でない小型船舶が多く利用されており、今回のような転覆事故が繰り返し発生している。過去にも過積載や老朽化した船、救命胴衣の不備などが原因とみられる事故が相次ぎ、住民の安全への懸念が高まっている。

今回の事故が発生したヨベ川は地域住民にとって重要な交通路だが、夜間の運行や安全管理の欠如が重大事故につながるケースが少なくない。地元警察当局は、ボート運航に関する規制や監査の強化が急務であるとの見方を示している。例えば、輸送業者が過積載や安全装備の不足を理由に法的措置を受ける可能性があるとの指摘もある。

ナイジェリア国内では、こうした内陸水路での船舶事故による死亡者が毎年多数報告されている。特に雨季や乾季の気象条件、船体の整備不良、乗客数の管理不足が複合的に影響し、被害が拡大する傾向がある。事故の背景には交通インフラの不備と安全意識の低さがあり、専門家らは国家的な対策強化を訴えている。

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