ナイジェリア空軍が武装勢力を空爆、20人超死亡、テロ攻撃阻止

ナイジェリア北部では西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」やその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。
ナイジェリア、北西部ザムファラ州、陸軍のパトロール部隊(Getty Images/AFP通信)

アフリカ西部・ナイジェリア北西部ザムファラ州で空軍が武装勢力を空爆し、20人以上が死亡した。空軍が2日、明らかにした。

それによると、この空爆で少なくとも21台のバイクを破壊、集落に対する大規模なテロ攻撃を阻止したという。

AP通信は情報筋の話しとして、「空爆は1日に行われ、州郊外の集落に向かっていた武装勢力が標的になった」と伝えている。

空軍の報道官はロイター通信の取材に対し、「テロリストたちは非武装の市民が生活する集落を襲撃する準備をしていた」と語った。

それによると、別の武装兵がこの集落に押し入り、地元の自警団員2人が死亡、2人が負傷し、女性や子供を含む複数人が拉致されたという。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは1日に空爆があったことを確認。地元当局に調査を求めていた。

アムネスティは声明の中で、「武装勢力の攻撃を阻止することは重要だが、無謀な空爆に市民が巻き込まれたという情報もあり、調査が必要である」と述べた。

ナイジェリア北部では西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」やその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。

ザムファラ州では先月末、正体不明の武装集団が郊外の集落に押し入り、住民少なくとも20人を殺害。逮捕者は出ていない。

同州では今年1月にも同様の事件が発生し、女性や子供を含む少なくとも50人が誘拐されている。

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