SHARE:

ナイジェリア北西部でボート沈没、13人死亡、武装集団から逃れた市民が犠牲に

ザムファラ州は同国で最も危険な州のひとつ。地元で「バンディッド」と呼ばれる盗賊団は過去数年間で数千人を殺害したり、誘拐したとされる。
2022年2月6日/ナイジェリア、ラゴスの海水湖を進むボート(Getty Images/AFP通信)

アフリカ西部・ナイジェリア北西部ザムファラ州で武装集団の襲撃から逃れた市民を乗せたボートが沈没し、少なくとも13人が死亡、20人以上が行方不明になっている。地元当局が30日、明らかにした。

それによると、住民たちは29日午後、重武装兵の襲撃から逃れ、近くの河川でボートに乗ったという。

ロイター通信は地元の医療機関で働く医師の話しとして、「超過密状態のボートは漕ぎ始めてから数分後に転覆・沈没し、私の長男と姪2人を含む13人が溺死した」と報じた。

地元当局によると、漁師やボランティアが22人を救助、13人の遺体を収容したという。

AP通信は生存者の話しを引用し、「少なくとも22人が行方不明で、全員溺死したとみられる」と伝えている。

ザムファラ州は同国で最も危険な州のひとつ。地元で「バンディッド」と呼ばれる盗賊団は過去数年間で数千人を殺害したり、誘拐したとされる。

地元当局は27日、バンディッドとみられる武装集団が集落を襲撃し、少なくとも2人を殺害、100人以上を拉致したと明らかにしていた。

中央政府と陸軍はこの事件に関するコメントを出していない。

最大都市ラゴスに拠点を置くセキュリティ会社SBMインテリジェンスは24年7月~25年6月までの間に全国で少なくとも4722人がイスラム過激派を含む武装勢力に拉致されたと報告している。

専門家によると、バンディッドと名乗る組織は全国に複数存在し、その多くが遊牧民で構成され、イスラム過激派の支援を受けている組織も存在するという。

軍は今月、北部地域における8カ月間の対テロ作戦で過激派やテロ組織の兵士592人を殺害したと発表。24年の戦果を上回ったと強調した。

ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」やその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。

ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。

中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。

ボコ・ハラムは2009年に西欧の教育に反対し、過激なイスラム法を導入するための武装闘争を開始した。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします