▽ミャンマーでは2021年2月の軍事クーデターでアウンサンスーチー政権が崩壊。民主派勢力と政府の内戦に発展し、混乱が続いている。
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国連世界食糧計画(WFP)は14日、内戦下のミャンマーに提供していた食料支援を削減すると明らかにした。
これにより、100万人以上の市民が来月から支援を受けられなくなる。
WFPは声明で、「紛争や避難民の増加、アクセス制限により、食料援助のニーズが急激に高まっている中での削減を遺憾に思う」と述べた。
WFPはこの数カ月、資金不足でアフガニスタン、アフリカの一部、バングラデシュの難民キャンプへの支援削減を余儀なくされた。
ミャンマーでは2021年2月の軍事クーデターでアウンサンスーチー政権が崩壊。民主派勢力と政府の内戦に発展し、混乱が続いている。
国連によると、ミャンマーでは2000万人近くが人道支援を必要としており、推定1520万人(人口の3分の1)が深刻な食料不安に直面しているという。
WFPは資金不足について、米国の対外援助削減が影響しているかどうかを説明していない。
WFPは声明の中で、「今年ミャンマーでの支援活動を維持するためには6000万ドル(約89億円)が必要だ」と訴え、国際社会に支援を呼びかけた。
米国はどの国よりも多くの対外援助を行っており、この2年間で1000億ドルを超える予算を計上した。
トランプ政権は最終的に国際開発庁(USAID)の対外援助の8割とその予算600億ドルを削減した。