NZスーツケース死体遺棄事件、母親に禁固17年、子供2人殺害
オークランド警察は2022年8月、市内の空き倉庫内でスーツケースに入れられた2人の遺体を発見。被告を指名手配した。
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ニュージーランド・オークランドの裁判所は26日、2人の子供を殺害し、遺体を遺棄したとして、母親に禁固17年の実刑判決を言い渡した。
判事はイ・ハギョン(Hakyung Lee)被告に対し、精神保健治療を規定する法律に基づき、刑期を精神科施設で開始するよう命じた。
また判事は「回復次第、刑務所に戻らなければならない」と述べた。
オークランド警察は2022年8月、市内の空き倉庫内でスーツケースに入れられた2人の遺体を発見。被告を指名手配した。
被告は2018年6月、当時6歳の息子と8歳の娘を殺害し、スーツケースに遺棄したとされる。
被告は韓国生まれで、2人を殺害した直後に韓国に渡り、氏名を変更していた。
韓国警察はNZ当局の要請を受け、被告を逮捕。2022年11月に身柄を引き渡した。
陪審員は9月、被告に有罪評決を言い渡し、精神異常による無罪主張を退けた。
弁護側は26日、被告が自身の犯罪を恥じており、刑務所内で孤立し脅迫を受けているとして、精神疾患を理由に減刑を求めた。
しかし判事は被告に対し、2018年に子供たちを殺害した当時、重度のうつ病であったことを認めたものの、その行為は意図的かつ計画的なものだったと指摘した。
被告は公判中、2人の子供に抗うつ薬を与えて殺害したことを認めた。
