韓国代表団、カンボジア首都の詐欺拠点を視察、サイバー犯罪捜査進む
韓国ではカンボジアのオンライン詐欺拠点で8月に韓国人学生が暴行を受け死亡したことに対する批判が高まっている。
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韓国議会の代表団が23日、カンボジアのオンライン詐欺拠点を視察した。
現地メディアによると、国会議員などで構成される数十人の代表団は地元警察の幹部と共に首都プノンペン郊外の現場を視察したという。
地元警察は今年7月にこの拠点を一掃し、韓国人を含む詐欺グループのメンバー数十人を逮捕した。
韓国ではカンボジアのオンライン詐欺拠点で8月に韓国人学生が暴行を受け死亡したことに対する批判が高まっている。
この学生は中国系とされるグループに詐欺を強要され、暴行を受けたとみられる。
週末にはオンライン詐欺に関与したとして韓国人64人がカンボジアから強制送還された。
当局によると、64人の大半が詐欺拠点摘発の際に拘束された。当局は、彼らが自発的に組織に加わったのか、それとも虚偽の求人広告に騙されて強制的に働かされたのかを明らかにしようとしている。
カンボジア警察の広報担当は記者団に対し、「一連の捜査で逮捕された韓国人が強制や脅迫なく自発的に詐欺拠点で働いていたことを示す資料を代表団と共有した」と語った。
韓国警察は今週初め、これまでに帰国した64人のうち49人に対して(裁判所が)逮捕状を発行し、追加の逮捕状も検討中であると発表した。この49人は自発的にロマンス詐欺、偽の投資勧誘、フィッシング詐欺に関与した疑いが持たれている。
一方、聯合ニュースは当局者の話しとして、「64人のうち4人が、カンボジアの詐欺センターで暴行を受けたと供述している」と報じている。
韓国当局はカンボジアの詐欺拠点で働く約20万人の労働者の中に約1000人の韓国人が含まれているとみて、カンボジア当局と連携して捜査に当たっている。
近年、東南アジア地域に拠点を置く詐欺グループやオンライン犯罪グループの急増が国際社会に深刻な影響を与えている。
特殊詐欺や投資詐欺、ロマンス詐欺など、個人関係を利用した手口は、もはや一国の枠を超えて国境をまたいで展開されている。
加えて、カジノや経済特区を隠れ蓑とした大規模組織犯罪、SNSや暗号資産を媒介とした資金洗浄が横行し、国際的な対策が急務となっている。
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