◎このうち男児2人を含む12人が意識不明の重体。
ベトナム南部でサンドイッチの「バインミー」を食べた500人以上が食中毒の疑いで病院に搬送された。国営メディアが6日に報じた。
それによると、このうち男児2人を含む12人が意識不明の重体だという。
このバインミーを提供したとされる南部ドンナイ省ロンタインのパン屋が当局の調査を受けている。
国名テレビは専門家の話しとして、「現在進行中の熱波が食中毒のリスクを高めている」と伝えた。
ベトナム南部の気温は連日35度を超え、40度に迫る勢いである。湿度も70~90%と高く、じめじめしている。
バインミーはフランス統治時代に持ち込まれた料理のひとつであり、バターをたっぷり塗ったバゲットに肉や野菜などを挟んで食べる。
当局はバインミーの食材が原因とみて調査している。
報道によると、当局がこのパン屋を検査した結果、食品安全基準を満たしていないことが判明したという。
食中毒は先月30日に初めて確認された。それ以降にこのパン屋で販売されたバインミーを食べた少なくとも560人が体調不良を訴え、病院に搬送。その後、約200人が回復、退院した。
報道によると、このパン屋は地元の人気店で、毎日約1100個のバインミーを販売しているという。
ドンナイ省政府は声明で、「食中毒とみられる症状を訴える市民はこの数日で560人に達し、今も増え続けいている」と明らかにした。
症状は下痢、嘔吐、発熱、激しい腹痛などである。
国営テレビは地元の小児科医で集中治療を受けている3人の子供の母親に話しを聞いている。それによると、3人は同じ肉入りのバインミーを食べ、数時間後に食中毒の症状が出始めたという。
同省の保健当局は5日、重症になった数人の血液を検査した結果、牛肉、チーズ、果物などの生鮮食品にみられる大腸菌が検出されたと明らかにした。
それによると、保健所がバインミーのサンプルを検査しており、数日中に結果を公表できる見通しだという。