◎両国は北朝鮮との外交を優先して演習の規模を縮小していたが、今回は2017年以来の規模になる予定だ。
韓国と米国が22日、合同軍事演習を開始した。
演習期間は22日~9月1日の予定。
両軍は北朝鮮のロケットマンこと金正恩(Kim Jong Un)党総書記が暴走し朝鮮戦争が再燃したという想定で演習を行う。
韓国の尹錫烈(Yoon Suk-yeol)大統領は合同演習を正常化し、北朝鮮に対する抑止力を高めると約束している。
両国は北朝鮮との外交を優先して演習の規模を縮小していたが、今回は2017年以来の規模になる予定だ。
軍と民間の訓練は半導体工場や主要サプライチェーンなどに対するサイバー攻撃を想定し行われる。
ユン氏は22日の閣議で、「朝鮮半島の平和の維持は、我々の強固な安全保障の上に成り立つ」と述べ、実戦を想定し、緊張感を持って演習を行うよう呼びかけた。
米国と韓国は演習を防衛訓練と説明しているが、核兵器とミサイル開発を推進するキムはこれを侵略のリハーサルと呼んでいる。
キムは先週、米軍と韓国軍が演習のための予備訓練を開始したタイミングに合わせて巡航ミサイル2発を発射した。
キムは今年、前例のないペースでミサイル実験を行っている。韓国当局は近いうちに7回目の核実験が行われると予想している。
ユン氏は先週、北朝鮮が非核化に向けた措置を取るのであれば、経済支援を提供すると提案したが、キムの妹はこの提案をはねのけ、ユン氏を「愚か者」と嘲笑した。
朝鮮労働党ナンバー2の金与正(Kim Yo jong)は先週発表した談話で提案を「ばかげている」と一蹴し、絶対に相手にしないと述べた。
韓国合同参謀本部によると、米韓はこの夏、旅団レベル(数千人規模)を含む11の実地訓練プログラムを実施する予定だという。
また参謀本部は、北のミサイルの脅威に対抗するため、ミサイル探知能力を向上させ、新しい迎撃システムの早期配備を推進すると発表した。
日米韓は今月、ハワイ沖で弾道ミサイル迎撃訓練を行っている。