米国とパキスタン、イスラマバードでテロ対策協議を開催

アフガニスタンと国境を接するパキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年テロが多発。その多くにTTPとBLAが関与している。
パキスタンと米国の国旗(Getty Images)

米国務省は12日、パキスタンの首都イスラマバードで両国の当局者がテロ対策に関連する協議を行ったと明らかにした。

それによると、当局者たちはバルチスタン解放軍(BLA)、IS-K(イスラム国ホラサン)、TTP(パキスタンのタリバン運動)などのテロの脅威に対処する方法について議論したという。

米政府は前日、BLAを「外国テロ組織」に指定した。

アフガニスタンと国境を接するパキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年テロが多発。その多くにTTPとBLAが関与している。

パキスタンはインド政府がこの両組織を支援していると主張しているが、その証拠は示していない。

米国とインドの関係は冷え切っており、トランプ政権はインドの輸入品に50%の関税を課したばかりだ。

トランプ(Donald Trump)大統領はインドによるロシア産エネルギー資源の大量調達を問題視し、ペナルティーを課すことになると警告していた。

パキスタンは米国との連携を強化することで、インドにさらなる圧力をかける狙いがあるとみられる。

インドとパキスタンは5月、係争地カシミール地方の境界で衝突。本格的な戦争に発展する恐れもあったが、両国は5月10日、米国の仲介を受け、完全かつ即時の停戦に合意した。

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