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▽対象はバンブラのコックスバザール地区にある難民キャンプの住民。1人当たりの食糧配給を月12.50ドルから12ドルに減らした。
インドネシア、スマトラ島北部アチェ州、ロヒンギャ難民(ロイター通信)

国連世界食糧計画(WFP)が資金難を理由に、バングラデシュのロヒンギャ難民に対する食糧支援を削減した。当局者が27日、明らかにした。

それによると、対象はバンブラのコックスバザール地区にある難民キャンプの住民。1人当たりの食糧配給を月12.50ドルから12ドルに減らした。

WFPは今月初め、緊急の財政支援がなければ、4月には食糧配給を月6ドルに削減する可能性があると明らかにしていた。

2023年にも同様の削減が行われ、1人当たり8ドルまで引き下げたが、その後栄養失調が急増。WFPは緊急支援を呼びかけ、何とか資金を確保した。

ミャンマー軍政の弾圧で家族を失ったという男性はAP通信の取材に対し、「国連と国際社会の支援に感謝している」と語った。「彼らがいなかったら、私を含む数十万人が飢え死にしていたでしょう...」

WFPの広報担当は27日、ロイター通信の取材に対し、「国際ドナーからのタイムリーな寄付によって、資金繰りが改善された」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。

米政府は27日、WFPを通じてロヒンギャ難民に7300万ドルの新たな資金援助を行うと発表した。

WFPは現在の配給体制を維持するために1500万ドルが必要と見積もっている。

ミャンマー軍政による2017年の弾圧で殺害されたロヒンギャは1万3000人と推定され、少なくとも200の村が焼き払われ、100万人以上が国外退避を余儀なくされた。

バングラのコックスバザール地区には100万人以上のロヒンギャが避難し、世界最大の難民キャンプを形成している。

WFPはトランプ米政権の対外援助停止がロヒンギャ支援に影響を与えたかどうかを明らかにしていない。

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