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▽パキスタンは先週、難民の受け入れに合意した国々が迅速に処理しない限り、難民を強制送還すると表明した。
パキスタン、米国への移住を希望するアフガニスタン難民(Getty Images)

国連は5日、パキスタン政府が米国などへの移住を待つ数千人のアフガニスタン難民を強制送還する決定を下したことに深刻な懸念を表明した。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と国際移住機関(IOM)は共同声明で、「パキスタンに説明を求めている」と述べた。

パキスタンは先週、難民の受け入れに合意した国々が迅速に処理しない限り、難民を強制送還すると表明した。

約2万人のアフガン難民が米政府の支援プログラムに基づき、米国への再定住を承認された。この2万人は21年にタリバン暫定政権が発足した後、パキスタンに逃れた何万人ものアフガン人の一部だ。

しかし、トランプ(Donald Trump)大統領は先月、全ての対外援助事業・資金を凍結。その結果、米国への再定住を許可されたアフガン難民も宙ぶらりんの状態に置かれた。

UNHCRとIOMは共同声明で、「2021年以来、UNHCRが発行した不帰還勧告に基づき、身分に関係なく、いかなる国からもアフガン難民の強制帰還を停止するよう呼びかけている」と述べた。

パキスタンのシャリフ(Shehbaz Sharif)首相は先週、3月31日までに首都イスラマバードとラワルピンディ両市から無届けのアフガン難民を立ち退かせる許可を与え、受け入れ国に移転できない場合は強制送還する準備を整えた。

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