◎第一期工事の費用は推定33億ドル。それ以降はまだ公表されていない。
中央アジア・トルクメニスタンが同国初となるスマートシティ開発を正式に開始した。セルダル(Serdar Berdymukhamedov)大統領が29日に明らかにした。
この都市の名はセルダル氏の父であるベルドイムハメドフ(Gurbanguly Berdymukhamedov)前大統領の称号と同じ「アルカダグ(保護者)」になる予定だ。
国営テレビによると、親子が主催した起工式には政府高官、首都アシガバードの役人、建設労働者などが出席し、陸軍兵士が国歌に合わせてパレードを行うなど、様々なイベントも同時開催された。
このスマートシティはアシガバードの南方約30kmの地点に建設され、7万人が生活できるよう設計されるようだ。
大統領府によると、スマートシティには電気バス、電気自動車、太陽光発電、スマートフォンでコントロールできるスマートハウスなど、他の都市にはない画期的なシステムを導入する予定だという。
第一期工事の費用は推定33億ドル。それ以降はまだ公表されていない。
トルクメニスタンは世界で最も閉鎖的な国のひとつであり、1991年のソ連崩壊による独立以来、権威主義的な政権によって導かれてきた。
ベルドイムハメドフ氏は初代大統領である独裁者のニヤゾフ(Saparmurat Niyazov)氏の後継者として2007年2月に就任。カルト的な人気を獲得し、自転車に乗りながらピストルを発射したり、議会で重量挙げを披露したり、有名観光地「地獄の門」の周りをオフロードバイクで疾走する映像を公開するなど、健康で頑丈そうなイメージを発信し続けてきた。
専門家によると、トルクメニスタンは経済の多角化に失敗し、圧倒的な埋蔵量を誇る天然ガスに依存し続けている。