◎大統領は在任中、訴追を免除されるが、反逆罪には適用されない。
2024年12月8日/韓国、首都ソウル、ユン大統領の弾劾を求めるデモ(AP通信)

韓国の捜査当局が尹錫悦(Yoon Suk-yeol)大統領への海外渡航禁止令を検討している。現地メディアが9日に報じた。

最大会派「共に民主党」が先週末に提出したユン氏の弾劾訴追案は廃案となった。同党は今週中に再度弾劾案を提出する予定だ。

聯合ニュースは9日、捜査関係者の話しとして、「内乱罪の容疑で捜査するため、ユン氏の出国禁止を検討している」と報じた。他のメディアもそれに続いた。

ユン氏は3日夜、野党が来年度予算案に合意せず、国政を混乱させているなどとして、非常戒厳(戒厳令)を宣布。紆余曲折の末、戒厳令は6時間余りで解除となった。

共に民主党はこれを「クーデター」「国家反逆」と呼び、ユン氏と辞任した前国防相を含む少なくとも9人を内乱を起こした疑いで告発している。

大統領は在任中、訴追を免除されるが、反逆罪には適用されない。

検察庁は8日、ユン氏に戒厳令を敷くよう進言したとされる前国防相を拘束した。この事件で政府関係者が拘束されたのは初めて。

国防省は戒厳令の発動に関与したとされる3人の軍司令官を停職処分にしたと発表。野党の告発リストにはこの3人も含まれている。

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