▽バングラデシュ鉄道の組合員約2万人がストに参加している。
バングラデシュの国鉄労働組合が28日、賃上げや労働環境の改善を求めるストライキを開始した。
現地メディアによると、バングラデシュ鉄道の組合員約2万人がストに参加している。
これにより、全国のほぼ全ての路線で運休が発生。首都ダッカの駅にはストを知らなかった利用客が殺到し、駅員に詰め寄る人もいた。
バングラデシュ鉄道労働組合の委員長は声明で、「ユヌス暫定政権との交渉が27日遅くに決裂したため、全国の支部にストを開始するよう通知した」と述べた。
また委員長はストの期間について、「政府が要求を受け入れるまで続く」とした。
地元メディアによると、バングラ鉄道の年間利用者は約6500万人。組合員数は約2万5000人。
ダッカの主要駅であるカムラプール駅にはストを知らなかった数百人の利用客が押し寄せた。
カムラプール駅の駅長は地元テレビ局の取材に対し、「バス会社に代替輸送を依頼している」と語った。
昨年8月に暫定首相に就任したノーベル平和賞受賞者のユヌス(Muhammad Yunus)氏は機能不全に陥っている政府や国会の立て直しを進めているが、問題解決には年単位の時間がかかると警告している。
ハシナ(Sheikh Hasina Wajed)前首相は昨年7月に激化した反政府デモを受け退任。8月5日にヘリコプターでインドに逃亡した。