豪シドニーで親パレスチナデモ、ガザ紛争の終結呼びかけ
多くの参加者がパレスチナ自治区の国旗を掲げ、子供を含む多くの市民が殺害されたり、餓死者が出ていることに抗議したという。
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オーストラリア・シドニーで3日、親パレスチナデモが行われ、数万人が市内を行進し、紛争の即時終結を呼びかけた。
現地メディアによると、多くの参加者がパレスチナ自治区の国旗を掲げ、子供を含む多くの市民が殺害されたり、餓死者が出ていることに抗議したという。
60代の男性はロイター通信の取材に対し、「世界中の人々が集まり声を上げれば、悪を打ち破れる」と語った。
ニューサウスウェールズ州警察は参加者を9万人と見積もっている。
デモの主催団体パレスチナ・アクション・グループ・シドニーはフェイスブックへの投稿で、「最大30万人が行進に参加した可能性がある」と述べた。
一部の活動家は「イスラエルに死を」「ユダヤ人に死を」と叫びながら行進。警察ともみ合いになった。逮捕者が出たかどうかは分かっていない。
オーストラリアでは23年10月にガザ紛争が始まって以来、ユダヤ人コミュニティへの嫌がらせや暴力が相次いでいる。
最大都市シドニーとメルボルンにはオーストラリアのユダヤ系住民の85%が住んでいる。
ABCによると、同国ではイスラム教徒に対するヘイトクライムや暴力事件も急増しているという。
アルバニージー政権は昨年、反ユダヤと反イスラムに対抗するため、特別大使を任命した。
ここ数週間、イスラエルに対する外交的圧力が強まっている。フランスとカナダはパレスチナ国家を承認すると表明。イギリスもイスラエルが人道危機に対処し停戦に達しない場合、それに追随すると述べている。