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オーストラリア各地で反移民デモ、数千人参加、分断進む

オーストラリアの人口の半数が海外生まれか親が海外生まれ。ネオナチによる抗議デモを含む極右主義の台頭に直面している。
2025年8月31日/オーストラリア、シドニー、移民の受け入れに反対する集会(Getty Images/AFP通信)

オーストラリアの主要都市で8月31日、反移民派が集会やデモ行進を行い、数千人が参加した。

アルバニージー政権は極右が反移民デモで憎悪を拡散しようとしていると非難。ネオナチが関与していると主張した。

「オーストラリアのための行進」と名付けられた反移民集会は最大都市シドニーをはじめとする各州都や地方都市で開催された。

デモを主催した団体は「移民の大量流入はコミュニティを結びつけてきた絆を引き裂いた」と主張。「これは主流派の政治家が勇気を出さなかったことを非難し、移民の流入を食い止めることを目的としている」と述べた。

また団体は「移民の大量流入により、文化・賃金・交通・住宅・水供給・環境・インフラ・病院・その他公共インフラ・コミュニティが破壊されることを懸念している」と表明した。

オーストラリアの人口の半数が海外生まれか親が海外生まれ。ネオナチによる抗議デモを含む極右主義の台頭に直面している。

与党・労働党の幹部は地元テレビ局のインタビューで、「本日全国各地で行われているデモを断固として拒否、非難する」と語った。

オーストラリアでは23年10月にガザ紛争が始まって以来、ユダヤ人コミュニティへの嫌がらせや暴力が相次いでいる。

極右はこれに対し、イスラム教に関する偽情報を拡散。この結果、分断が加速し、ヘイトクライムや暴力が急増する事態となった。

オーストラリア、フランス、イギリス、カナダを含む西側諸国は9月の国連総会でパレスチナ国家を承認する予定である。

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