◎警察と麻薬取り締まり部門の合同チームは先週、お茶のパッケージに入れられたメタンフェタミンを押収した。
2023年5月29日/タイ、首都バンコクの警察署、メタンフェタミンの結晶約1.2トン(Thanachote Thanawikran/AP通信)

タイの警察当局は29日、南部ソンクラー県でメタンフェタミンの結晶約1.2トンを押収したと発表した。

それによると、警察と麻薬取り締まり部門の合同チームは先週、お茶のパッケージに入れられたメタンフェタミンを押収したという。

メタンフェタミン(俗称メス、スピード、チョークなど)はアンフェタミンより依存性が強く、簡単に作ることができるため、アヘンやヘロインに取って代わり、東南アジアの主要な違法薬物となった。

バンコク警察の報道官は記者会見で、「この麻薬はミャンマー、ラオス、タイの国境が交わるゴールデントライアングルの一部である同国北部の国境地域から持ち込まれた可能性が高い」と語った。

ミャンマーはメタンフェタミンの主要生産国であり、辺境地域は数十年にわたる政情不安で無法地帯と化し、麻薬組織の楽園になった。

国連薬物犯罪事務所(UNODC)が昨年5月に公表した報告書によると、この地域ではメタンフェタミンなどの合成麻薬の生産と密売が急増しているという。この地域で2021年に押収された覚せい剤は初めて10億錠を超えた。

バンコク警察の報道官は会見の中で、「この麻薬を運搬していたとみられる容疑者3人が現場から逃走した」と明らかにした。

また報道官は、「麻取は麻薬密売組織の解体を目指しているが、今回逃走した3人を含むディーラー、運転手、売人は自分たちが監視されていることを認識し、表に姿を見せなくなった」と述べた。

報道官によると、今回押収したメタンフェタミンは海路でオーストラリアに密輸される予定だったという。それ以上の詳細は捜査に支障をきたすとして明らかにしていない。

バンコクで先月と3月に押収された麻薬数百キロもオーストラリア行きだったとみられる。

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