◎陸軍と警察の合同チームは12日午後、国境検問所で大型トラックを止め、袋に隠された錠剤を押収した。
タイ警察は13日、ミャンマー国境に近い西部カンチャナブリ県でメタンフェタミン錠剤約5000万錠を押収したと明らかにした。
それによると、陸軍と警察の合同チームは12日午後、国境検問所で大型トラックを止め、袋に隠された錠剤を押収したという。
警察はトラックに乗っていた男女を現行犯逮捕した。
メタンフェタミン(俗称メス、スピード、チョークなど)はアンフェタミンより依存性が強く、簡単に作ることができるため、アヘンやヘロインに取って代わり、東南アジアの主要な違法薬物となった。
国連薬物犯罪事務所(UNODC)の東南アジア事務所は声明で、「今回の押収量はタイ史上最大とみられ、ミャンマーから多くの違法薬物が持ち込まれていることを示している」と述べた。
この地域では2021年10月にラオスでメタン錠剤約5500万錠が押収されている。
UNODCの東南アジア事務所はカンチャナブリ県について、「密売組織の拠点があるという噂はなく、大きな事件や摘発があったという報告もない」と述べる一方、「ミャンマー北部の民兵はタイへの密売で大きな利益を上げているため、今回の摘発は特に驚くことではない」と指摘した。
ミャンマーはこの地域の主要麻薬生産地である。専門家によると、少数民族が大きな力を持つ国境地帯の治安は緩く、麻薬を密売しやすい。軍政と協定を結ぶ強力な民兵組織の中には数十年にわたって麻薬生産に深く関与してきたものもある。